食薬 #001 春キャベツ──腸の掃除屋にして、老化細胞への静かな刺客

ちょっと待って。キャベツ、舐めてませんか?

スーパーで100円台。地味で、どこにでもある。 サラダにして、炒めて、煮て── 「まあ野菜だから体にいいよね」くらいに思ってませんか。

それ、もったいなすぎます。


春キャベツの正体

春キャベツにはビタミンUという成分が含まれています。別名「キャベジン」。そう、あの胃薬の名前の由来です。

でも本当に面白いのはそこじゃない。

春キャベツにはスルフォラファンという化合物が豊富で、これが老化細胞を「追い出す」引き金を引くことが、近年の研究でわかってきています。

体の中にあるゾンビ細胞(老化細胞)──増えもしないが死にもしない、ただ炎症を撒き散らすだけの厄介者──に対して、スルフォラファンは静かに宣戦布告します。


今日の作戦:春キャベツ×黒胡椒

生のままざく切り、オリーブオイルと黒胡椒をたっぷりかけて食べてください。

加熱するとスルフォラファンが壊れます。生が正解。 黒胡椒のピペリンが吸収を高める。これが「薬効設計」です。


研究員へのヒント

腸の中の日和見菌たちは、あなたの食べたもので態度が変わります。春キャベツの食物繊維は、善玉菌の「えさ」になります。今日これを食べた腸と食べなかった腸では、明日の免疫力が違います。


次の食薬は── 「あなたの台所に今ある、○○が実は最強の解毒剤だった話」

お楽しみに。

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